2007-01-01から1年間の記事一覧

ジェラールよりもっと遠くへ!

こうやって一年が過ぎて行く…。 年の瀬も、年の初めも関係なく、ただ駄馬のように走るのだ。 夜から冷たく、そしてひどい雨になる。山村浩二さんのアニメーション『カフカ 田舎医者』を上映しているシネカノン有楽町二丁目へ。ドイツ文学者の池内紀さんと山…

『暗殺・リトビネンコ事件』と『かぞくのひけつ』の公開が始まった

『暗殺・リトビネンコ事件』と『かぞくのひけつ』の、渋谷ユーロスペースでの公開が始まりました。冷たい雨が降る中いらしていただいた、たくさんの皆さん、ありがとうございました。それから、大阪での公開から長い間お待たせしました。『かぞくひけつ』を…

Skating In Central Park

怒濤の一週間が終わる。 さすが年末という感じ。連日の入稿。様々な事件。後だしジャンケンのような人の態度に驚くこと。落胆することもあれば、ささやかな希望を感じるような嬉しい電話もあった…。どうなのだろう、今年一年の縮図のようじゃないか、と苦笑…

20人に必要なものを売る店

年末である。 バタバタしている。というか、バタバタしていない時なんかあるんだろうか? 12/22に初日が2本あるのである。『暗殺・リトビネンコ事件』、それから小林聖太郎監督の『かぞくのひけつ』である。どちらも、渋谷のユーロスペース。したがって、22…

『砂の影』の試写が始まる。

甲斐田祐輔監督作品『砂の影』のマスコミ試写会が始まる。 いろいろな方が見に来てくれる。『初国知所之天皇』『20世紀ノスタルジア』の原将人監督、『神童』の萩生田宏治監督、奥原浩志監督の顔も見える。嬉しい。大きな画面で見たくなって、場内の一番後ろ…

いろいろとうまくはいかないものだ。

まぁ、いろいろとうまくはいかないものだ。 おまけに、体は一つである。 寝る前に『チェーホフの感じ』を読もうと思っていたのだが、事務所に忘れてきたのに気付く。別に事務所で呼んだ訳でもないのだが…。ちょっと、がっかり。若い頃、チェーホフは嫌いだっ…

愚かさから逃れることはできない。

「人間は愚かであってはならない。しかし愚かさから逃れることはできない。彼の戯曲はそういっているように見える。にもかかわらずその手紙の中では、愚かであってはならないとついいいたがっているように見える。そしてそれはムリなことであると吐息をつい…

デュラスを読んでいる…。

なんだかバタバタと日々が過ぎる。 いよいよ年の瀬なのだ。年の瀬ついでに、『暗殺・リトビネンコ事件』と『かぞくのひけつ』が仲良く揃って、渋谷のユーロスペースで、12/22(土)公開。最後の最後まで気が休まらない。 甲斐田祐輔監督作品『砂の影』の試写状…

書簡文学論

昨日、別のものを探しに入った本屋で小島信夫さんの『書簡文学論』が平積みになっているのを見て、飛びつくように買う。おまけに横には『小説の楽しみ』という語り下ろしまで出ているではないか! この『書簡文学論』の出版をどんなに待ちわびていたことか。…

甲斐田祐輔組『砂漠(仮)』改め『砂の影』が完成。

今日で、甲斐田祐輔組『砂漠(仮)』改め『砂の影』が完成する。 2月には渋谷のユーロスペースで公開になる。 朝から、タイトル入れと音戻し。 編集スタジオに行くと、監督と録音部の黄君が、眠そうな顔で座っている。昨日のMAは、細部の台詞に及びどうやら朝…

そういうことなのだ。

勢い余って鈴木創士さんの『中島らも烈伝』を一気読みしてしまう。 読み始めると、一気に読み終わらずにはいられない魅力をたたえた本だ。 ここに書かれているのが、中島らもであってもなくても全く構わない。 知り合ってから30年以上を友人として過ごした二…

生き残ったのは…。

今日は、少しだけ嬉しい事がある。 こんなことで、みんなの努力が報われるような気がするのだ。 詳しい事は、まだ公表できない。 その時期が来たら、ご報告します。 ささやかなながら祝杯をあげるような出来事だった。嬉しい。 ロンドンでは、リトビネンコ氏…

長谷川健一を聞く。

近況などをつらつら。 大変な事があって、青くなる。さすが後厄は怖いと、一瞬立ち竦むが、気を取り直す事にする。まだやるべきことは、いくらでもある。 タナダユキ組は、ラッシュ。編集部が作業に入り、28日頃には一度目の編集ラッシュを見る。 ゆっくりと…

泥地と蓮の花〜『洲之内徹 絵のある一生』を読む

夜になって、急に寒くなる。 あまりに寒くなったので、今秋はじめてストーブを導入する。 と、最近風呂桶の蓋の上で暖をとっていた猫が、ストーブの前に早速座り込む。去年のように毛を焦がさないようにね。 ふと入った本屋で買った、とんぼの本『洲之内徹 …

山村浩二さんのこと

明日からシネカノン有楽町2丁目で、宣伝部が手がけている山村浩二さんのアニメーション『カフカ田舎医者』が公開される。山村さんのアニメーションとは、もう数年来のお付き合いとなる。 最初は、今は川崎にあるヴィジュアルブック・ショップPROGETTOが、ま…

と思ったらクランクアップ

怒濤のように日々が過ぎる。 10/30にクランクインしたタナダユキ組は、あっという間にクランクアップ。 今回はさすがにヘロヘロである。 原作は、さそうあきらさんのコミック『俺たちに明日はないッス』。 脚本は、山下敦弘監督の諸作品や『神童』の向井康介…

タナダユキ組がクランクインしました。

幾多の映画がそうであったように、タナダ組も様々な困難を乗り越えて10/30にクランクインした。 今回のキャストは若い。みんな、最後迄がんばれ。 今日はその折り返し地点で撮休。イマジカでラッシュを見る。ヘトヘトの僕らに引き換え、カメラマンの山崎裕さ…

それだって意味が?

マーシャ「それだって意味が?」トゥーゼンバフ「意味がねぇ…。いま雪が降っている。なんの意味があります?」 そう言えば、数日前、『赤い文化住宅の初子』『16[jyu-roku]』に主演してもらった東亜優と対談。久しぶりに彼女と会うことになった。17歳にな…

空洞です。

なんだかボロボロである。 いつまでも熱っぽい体に耐えかねて、減煙する。 禁煙じゃないところが、なんだか情けない。 へこんでても仕方がないので、仕事をする。千里の道も1歩からである。 タナダ組は、衣装合わせである。続けて、若い俳優たちのリハーサル…

アンニュイは敢えて言えば絶対的な非ファシズムです。

依然として風邪である。 そして、いろいろなことがあるので、愕然として危うく禁煙しかける。別に禁煙してもよいのけれど。 この1週間にあったいろいろなことは、あまりのことに上手く書けない。とにかく吐きそう。今日は、途中で熱が出そうになった。ヨロヨ…

まだまだ風邪が…。

まだまだ風邪がひどくて…かなわない。 なんかどうなんだろう、これ。 いい加減もう3週目くらいなのだ。 この間に、タナダ組は10/30のクランクインを目指して、ちゃくちゃくと準備が進んでいる。今日からは、若いキャストたちによる本読みとリハーサルが始ま…

タナダ組の準備は続く

微熱下がらず。 薬を飲んでいるので、とにかくずっと眠い。 クランクインを目指して、タナダ組の準備も続く。 オーディションの日々である。 そしてロケハン。 夜、自転車で走っていると、随分空気が冷たくなっているのを感じる。 食事をしながら、堂本正樹…

黒球

とにかく朝起きて、調子が悪いのが困りものだ。 微熱が下がらないどころか、咳まで出るようになった。 かといって、休める訳でもないので、いろいろ仕事をする。 夕方から、女優をはじめたばかりのWと少し話す。 彼女には、いい仕事をして欲しいと思う。 事…

寒い日 その日・その日

微熱がずっと続いている。 いろいろなことがあったからだ、と思う。 こだま和文さんの書いた『ノート その日・その日』を読む。 こだまさんは、日本で一番好きなトランペッターなのだ。新譜を聴きたいと思うが、いつから新しいアルバムを出していないんだろ…

白鳥の死

くだらないことのみ多い。 ぐったりと疲れる。 それとは別にタナダ組の準備はすすむ。昨日は、メインスタッフの顔合わせ。それから、オーディションと満載。作品の内容に関する意見交換が嬉しい。 佐藤真監督のお別れ会にはいけなかった。 今日、カメラマン…

Requiem Dub

バタバタしたり、気持ちがアップしなかったりで、今月はあまり日記を書かなかった。 甲斐田祐輔組、全編8mmで撮影した『砂漠(仮)』の編集がほぼ終る。 編集は面白い。一度組み上がったものを、バラし、詰めていったものを、またバラしていく…。最終的に組み…

猫に殴られて…。

今日も猫に顔を殴られて起きる。 なんだよ、と思うが、殴ったのを見つかったときの呆然とした猫の顔が可愛いので、許す。まぁ、親バカです。 タナダ組の諸準備。製作部合流して、仕事は、スタッフ編成から、キャスティングの調整、現場の具体へと移っていく…

佐藤真監督も…。

一昨日、『阿賀に生きる』『SELF AND OTHERS』の佐藤真監督の訃報が届く。 言葉もない。 49歳。 たむらさんと新宿で会う。たむらさんは『SELF AND OTHERS』の撮影を担当していたのだ。 みんな逝ってしまう。甲斐田組の編集は続く。 編集の大重さんが示す方向…

富樫さんも…。

富樫雅彦さんも逝ってしまう…。 こんなことばかり書いているような気がする。フリー・ジャズを聞きはじめた高校生の頃、一番良く聞いていたのがなぜか山下洋輔の『マル・ウォルドロンに捧ぐ』と富樫さんの『スピリチュアル・ネイチャー』だった。別に理由は…

甲斐田祐輔監督『砂漠(仮)』のテレシネ作業

山口小夜子さんが、逝ってしまった。 それを渡辺真起子さんからのメールで知る。今年の初め、『幽閉者』の大友良英さんのライブにいらしてくれて、久しぶりにお会いしたばかりだったのに。山口さんとは、鈴木清順監督の『ピストルオペラ』でご一緒させていた…