猫に殴られて…。

hogodou2007-09-13

今日も猫に顔を殴られて起きる。
なんだよ、と思うが、殴ったのを見つかったときの呆然とした猫の顔が可愛いので、許す。まぁ、親バカです。
タナダ組の諸準備。製作部合流して、仕事は、スタッフ編成から、キャスティングの調整、現場の具体へと移っていく。いつものことだけれど、困難を少しずつ乗り越えて、現場は構築されていく。さすがに疲れて、いろんな方々の協力に感謝しつつ、深夜喫茶店でぐったり。
カメラマンの山崎裕さんと会う。
是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』『誰も知らない』の名カメラマン。作品のアプローチについて、いろいろ。脱線して、大和屋竺さんと山崎さんが作ったある作品についての話を聞く。『大和屋竺ダイナマイト傑作選 荒野のダッチワイフ』によれば、それはヨーロッパロケの『ラブ・シンフォニー』。ホテルなどで流すために作られた71年のエッチな作品。監督は大和屋さん、撮影は山崎さん。ウエストミンスター寺院の横で、ドイツ人の男に天使の羽をつけて、“盗み”で撮影した。即興性が強い撮影で、芝居が続かなくなったり、フィルムが終ったり、山崎さんが転んだり(笑)したら、そこでカット。面白い。もちろん見たことがない。
今週の頭には、甲斐田組のラッシュをスタッフと見た。
ユキエと真島を軸に、映画の流れを作った感じ。十分面白いが、いろいろアイディアが出る。もっと大胆にきれいに繋がった映画を壊して行く感じになる。
ずっと幕末の浮世絵画家、月岡芳年関連の本ばかり読んでいたら、中川信夫監督の遺作である『生きてゐる小平次』の原作。鈴木泉三郎の戯曲が読みたくなって、そちらへ。うちには、横尾忠則さんがデザインした、中川監督のポスターが貼られている。