2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼくはあの庭が好きだった。

怒濤の一週間。 待望の企画…某プロダクションにて、原作のオプション契約を結ぶ話をさせていただく。そこに御大登場。子供の頃から読んでいた方だけに、ちょっと舞い上がる。一歩前進。すごく嬉しい。監督のSと共同プロデューサーのSと、長い時間をかけて題…

物の風情

心を鎮めて取り組もうと思う…。 とにかく、各社への契約書作りに追われる。 現場は、ロケハン。帰って来た助監督Kをはじめ演出部、制作部は、こんがらがってパズルのような撮影スケジュールに頭を悩ませている。 決定稿も脱稿した…。 その間を縫って、突然立…

「誰かが私を殺しにくるようだ」と円朝は言う。

「新しさとは物の古びる部分である」とヴァレリーは言ふ。 ううむ、そうなのだ。 昨日は、安藤尋監督、斎藤久志さんと打ち合わせ。ある企画について。僕も、安藤監督も、そして斎藤さんも、学生時代に読んだこの原作をずっと忘れなかった。それは、どこかで…

稗史は敗者の歴史と重なる。

とにもかくにも打ち合わせ。 半年もの間、とろとろと眠っていた企画が突然動き始める。今日の夕方の会議で、実現に向けて台本を作り始めることとなる。しかし、半年とは…それはそれとして、やはり嬉しい。低予算ではあるが、いい作品になるだろう。早速、原…

幼年期の恥辱と恍惚

今日は、衣裳打ち合わせ、そして、制作演出部の打ち合わせへと続く。 上手くいっていると思えば、すぐ足下に落とし穴がある。 まったく油断できない。 三木卓の労作『北原白秋』を読了。 「白秋は母の愛を十分に浮けないで育ったかもしれないが、いきなり異…

廃市は、その廃れた面紗のかげに淫らな秘密を匿している。

引き続き、9月にインする作品の打ち合わせが続く。 脚本の佐藤さんの手によって、脚本が飛躍的に良くなっていく。しかし、まだ粘る。もう一息だ…。 先週は朗報が届く。しかし、現時点での朗報であって、それが本当の意味で朗報となるかどうかは、まだまだこ…

さながら水に浮いた灰色の棺である。

ここのところずっと、9月にインする作品の打ち合わせが続いている。 先週の木曜日から土曜日までは、脚本の整理に追われていた。監督の書いた脚本を、『ユダ』や『泪壷』などの瀬々敬久監督の佐藤有記さんが直し、監督へキャッチボール。それを、助監督Kと制…