Requiem Dub

hogodou2007-09-25

バタバタしたり、気持ちがアップしなかったりで、今月はあまり日記を書かなかった。
甲斐田祐輔組、全編8mmで撮影した『砂漠(仮)』の編集がほぼ終る。
編集は面白い。一度組み上がったものを、バラし、詰めていったものを、またバラしていく…。最終的に組み上がった映像は、ほぼ脚本通りなのに、最初のラッシュとは、鍛えられ、まったく見え方が違うのだ。通しで見ていた録音の菊池さんが、音を想像しながら見ていたら、ユキエの心情に、ホロっとしてしまったと、照れたように笑う。その音は、まだ菊池さんにしか聞こえていない。当然、8mmはシンクロカメラではないので、音はオンリー録音か、アフレコ(それも普通のスタジオでのアフレコじゃないのだが)で録音した音、音ロケで採取された音などで構築されていくことになる。これも、どうなるのか楽しみだ。
タナダユキ組も、制作部と演出部が合流し、いよいよ始まる。
チーフのTが頼もしい。相米慎二監督から廣木隆一監督まで様々な現場を経験して来たベテラン助監督のMさんが、今回はラインプロデューサー的な立場で参加してくれる。カメラは、山崎裕さんにお願いした。たむらさんに続き、山崎さんとは、ハードルが高い事だな、と思うが、面白いのだから仕方がない。みんな、いい映画を作ろう。楽しくやろう。
中川信夫監督の遺作『生きてゐる小平次』を見たり、その原作である鈴木泉三郎の戯曲を読んだりしていたのだが、戸井田道三の『能 神と乞食の芸術』を読んで、馬場あき子の『大姫考』へ。
そう言えば、こだま和文さんの『スティルエコー』も再読。
好きなトランペッター。『Requiem Dub』を聞く。
明日は、佐藤真監督のお別れ会がある。