タナダ組の準備は続く

hogodou2007-10-08

微熱下がらず。
薬を飲んでいるので、とにかくずっと眠い。
クランクインを目指して、タナダ組の準備も続く。
オーディションの日々である。
そしてロケハン。
夜、自転車で走っていると、随分空気が冷たくなっているのを感じる。
食事をしながら、堂本正樹『堂本正樹の演劇空間』『伝統演劇と現代』を拾い読み。
「いかさま「かぶき」とは「前近代化」の祈りであり、悪魔払いであることにまちがいはなく、そこに目をつぶって、清水の上っ面だけを見ようとした衛生的な歌舞伎人に対し、警鐘を打ち鳴らしたのが郡司歌舞伎であった。人はけっして清らかなものを芸術には求めないのである。現実の人間生活の醜さをおし隠して、客は芝居の中に開放を見るのだから、舞台が汚く、暗く、しかもまるで母の胎内のように、奇妙な温かみをもって感じられるのは当然ではあるまいか。かぶきはもちろんそれだけではないが、その面をすっかりと自覚しなければ、現代の文化の滅亡に対峙し得ない」