2007-01-01から1年間の記事一覧

中村義洋監督、鈴木慶一さん、江口のりこさんのことなど

『赤い文化住宅の初子』には、様々な方に出演していただいた。 例えば、三島が進学した高校の先生を演じてくれたのは、映画監督の中村義洋監督。まもなく彼の最新作『アヒルと鴨のコインロッカー』が公開される。中村監督には、奥原浩志監督の『青い車』にも…

『赤い文化住宅の初子』初日

今日は、タナダユキ監督『赤い文化住宅の初子』の初日でした。 いらしていただいた皆さん、ありがとうございました。 撮影にご協力いただいた皆さん、スタッフ、キャストの皆さん、『赤い文化住宅の初子』が公開になりました。本当にありがとうございました…

明日から『赤い文化住宅の初子』が公開です。

明日からタナダユキ監督の『赤い文化住宅の初子』が渋谷シネ・アミューズで公開になる。 嬉しい事がひとつ。 今日の朝日新聞の夕刊に『初子』の映画評が掲載された。評者は、映画評論家の秦早穂子さん。とてもいい文章だった。 どこかで古典的とも言えるシナ…

東京は忙しい。

東京は忙しい…。 昨日は、仙台に出張。仙台は、初めて。空気がキレイでびっくりする。たしかに天気もよかったのだけれど、あまりの清々しさに少し歩く。どこを歩いたのか説明できないが。むこうでも、確かに忙しかった。スケジュールが結構詰まっていて、行…

離陸できる、かな?

GWが終わったと思ったら、またドタバタした日々。 『赤い文化住宅の初子』と『16jyu-roku』のHPの更新やら追い込みで宣伝部もバタバタである。豊田道倫さんのサウンドトラック付きのパンフレットも出来上がった。奥原浩志監督も『16jyu-roku』の上映用のカラ…

ふたたび有元利夫のことなど

米倉守の『早すぎた夕映 評伝有元利夫』を読了。 幾つか示唆的なヒントをもらう。有元利夫は、目標は?と問われて、「雅、放胆、枯淡、稚拙、鈍、省略、不整美、無名色、無造作」と答えたという。彼は、白いキャンバスに「捨て絵の具」をつけておき、描きか…

『幽閉者』がチョンジュ国際映画祭で上映されました。

足立正生監督の『幽閉者』が、第8回チョンジュ国際映画祭Cinemascape部門に出品され、上映されました。 http://english.jiff.or.kr/ 以前の日記にも書きましたが、足立監督は外務省から旅券の発券を拒否されたので、チョンジュから招待されていたのに行く事…

高橋しんさんのHPのことなど

昨日の安田さんに続き、試写にいらしていただいた『最終兵器彼女』『いいひと。』の漫画家高橋しんさんのHPでも、『赤い文化住宅の初子』をご紹介いただきました。 http://www.sinpre.com/ GW中にもかかわらず、バタバタとデスクワーク。こういう世の中が止…

松田洋子さんのブログなど

『赤い文化住宅の初子』の原作者松田洋子さんのブログに、試写にいらしていただいた『ショムニ』『ラビパパ』の漫画家安田弘之のコメントと、東亜優の似顔絵が…。 水泡日記 http://matsuda39.exblog.jp/ 「すごくよかったよ!大事に作ってもらえて原作者冥利…

有元利夫の日記

「…花は散らず、舞はず、ふるのである。穏やかに静かに、音もなくふるのである。」 この美しいビジョンについて考えている。有元利夫の絵を初めて見たのは、いつだっただろうか? 多分、高校の頃、図書館で画集『女神たち』を見たのは、最初ではなかったか。…

負傷。

午後、外出しようとしたら、突風が吹き抜け、自転車ごとコケる。負傷。 なんか、疲れてるんだな、と思う。 これはきっと神様が外出するなと言っているんだと、急遽外出を中止。家にこもって、企画書を書く。途中で、庄野英二の『少女裸像・猫とモラエス』を…

働く。

働く。 『赤い文化住宅の初子』の公開がいよいよ5/12に迫り、宣伝部は大わらわ。ささやかながら、奥原浩志監督の『16[jyu-roku]』のHPをオープンさせる。http://www.16-movie.com 甲斐田祐輔監督の新作のための準備。某ファンドとの打ち合わせ。GW明けの東…

星影のワルツ

昨日、知り合いが死んだ。 これでいいのか? こういうことなのか? と思う。写真家の若木信吾さんが『星影のワルツ』という映画を撮った。 本屋で見た写真展は、ちょっとよかった。若木さんは、同郷の人でもある。漫才師の喜味こいしさんが演じた主人公の祖…

やさしい女

これから製作に入る小さな作品の打ち合わせを、脚本家のKと共同プロデューサーのYと。 新潮45から入って、黙示録に至るような考えを話す。やってみよう。面白くなるはずだ。デフォーやカミュの書いた『ペスト』のことを話す。大学に入ったばかりの頃、名画座…

『16[jyu-roku]』の予告編の編集。

今日は一日、スタジオで奥原浩志監督『16[jyu-roku]』の予告編の編集。 ディレクターの秦さん、MAの村上さんといつものメンバーと一緒に繊細で楽しい仕事。『幽閉者』や『赤い文化住宅の初子』の予告も同じメンツで作った。途中、夕方に中座して、外国映画…

渋谷毅さんのことなど

日向朝子監督と会う。 いろいろな話。彼女が22歳の時に書いた脚本のこと。撮ってみたい映画のこと。人の知覚について。音楽のこと…。ジャズピアニストの渋谷毅さんの話をする。10代の終わり頃から、大好きなジャズピアニスト。オーケストラもいいが、ピアノ…

足立監督の旅券発行が拒否される

足立正生監督の旅券発行が外務省に拒否された。 とりあえず、その事実だけ書いておこうと思う。監督は、映画『幽閉者』と共にドイツと韓国の映画祭から招待されていたのだが、パスポートがない。そこで弁護士を通じて、旅券の発行を外務省に申請していたのだ…

田村正毅さんと久しぶりに会う。

相変わらずバタバタ。忙しいけれど、金はない…。 午前中、某ファンドにて打ち合わせ。とても興味深い話を聞く。成立すれば、とても面白い。勉強になる。担当の方と、トマス・ピンチョンから川又千秋までSFの話に脱線。いつものことでは、あるけれど。その後…

奥原浩志監督『16』完成!

奥原浩志監督作品、東亜優主演の『16[JYU-ROKU]』が完成しました。 試写の後、みんな笑顔が嬉しい。可愛らしい作品。若干の調整はあるものの、これで完成。奥原監督の声も弾んでいる。東のサキ、柄本時生のヤマジは、どこかで自分の生を生きているのだろう…

『16』完成します。

奥原浩志監督の『16』が、いよいよ完成します。 明日の初号に向けて、奥原監督と菊池信之さんの作業は、この深夜も続いている。明日の試写には、主演の東亜優や寮の友達役で出演してもらった中別府葵が見に来る予定。この作品は、実際に16歳である東に、奥原…

さらば愛しき大地

と、昨日の日記に田村正毅さんのことを書いたら、女優であるWからメール。 田村さんと会いたいのだけれど、一人ではなんなんで、二人で会いに行かないか、と。偶然である。彼女がこのブログを読んでいるはずもない。すぐに、さすがW、と電話をする。霊感ある…

田村正毅さんのこと

カメラマンの田村正毅さんと話をする。 田村さんとお話をするのは、ずいぶん久しぶりだ。田村さんは、青山真治監督の新作『SAD VACATION』の撮影を終えたばかり。電話をすると、何か予感がしたんですよ、と田村さんは笑う。かつて、女優のWのために書いた台…

豊田道倫さんのことなど

昨日は、『赤い文化住宅の初子』の音楽を作ってくれた豊田道倫さんとサウンドトラックの打ち合わせ。 音楽のエンジニアは、リトルテンポなどのダブ・エンジニアである内田直之さん。マスタリングは宇波拓さんが担当してくれた。なにげに贅沢なサウンドトラッ…

他奇の範疇

陽が差したと思ったら、冷たい雨が降り、おまけに雪まで…。 朝霞台の菊池信之さんのスタジオに奥原浩志監督の『16』の仕上げを見に行く。というか、音を聞きに行く。監督と菊池さんは細部にわたって打ち合わせ。昼ご飯を差し入れて帰るが、ちょっと聞いただ…

『赤い文化住宅の初子』初日決定しました。

タナダユキ監督と作った『赤い文化住宅の初子』の東京での公開初日が決まりました。 5/12(土)です。 舞台挨拶もありますが、詳細はこれから。公式HPでお知らせしますので、こちらも是非ご覧ください。 http://www.hatsuko-movie.com/ タナダ監督とは、このマ…

ヒアシンスハウス

つらつらと島尾敏雄さんのことなど考える。 『日の移ろい』『続・日の移ろい』という「海」に連載された日記が、実は一番好きかもしれない。『死の棘』の後、何かに耐えるように描き綴られる文、鬱と向き合うような奄美で暮らす島尾さんの日記…。好きなのだ…

島尾ミホさんのこと

29日に島尾ミホさんが亡くなってしまった。 島尾敏雄夫人である。まほちゃんが発見したらしい。島尾敏雄さんの作品は好きで読み続けていたが、『死の棘』『帰巣者の憂鬱』のモデルであるミホさんが小説を書いているのを教えてくれたのは澤井信一郎監督だった…

鈴木清順監督とTHE POUGESと…。

鈴木清順監督に電話。 ご存知の方も多いと思うが、監督はご高齢。そして、数年前から体調が必ずしも良い訳ではない。あんなに吸っていた煙草もぴたっと止めてしまった。電話の向こうから、元気そうな声。ちょっとほっとする。昨年末にお会いして以来だ。足立…

伊藤重夫さんのこと

『赤い文化住宅の初子』の予告編を作ったり、奥原浩志監督『16』のタイトルロゴがあがってきたり、なんやかや。そういえば、『16』の音楽を担当してくれるのは、杉本佳一さん。FOURCOLOR名義でも活躍している。日本でももちろんだが、フランスやヨーロッパで…

瞽女(ごぜ)の歌が聞こえてくる

古本屋で古い『宝島』を買う。 奥付を見ると昭和53年3 月1日発行。 特集は、「ドキュメント 瞽女(ごぜ)の歌が聞こえてくる」。そうか、瞽女特集が組まれていたんだ、と何やら感心する。篠田正浩監督の『はなれ瞽女おりん』が公開された頃なのだろう。瞽女と…