『16[jyu-roku]』の予告編の編集。

hogodou2007-04-18

今日は一日、スタジオで奥原浩志監督『16[jyu-roku]』の予告編の編集。
ディレクターの秦さん、MAの村上さんといつものメンバーと一緒に繊細で楽しい仕事。『幽閉者』や『赤い文化住宅の初子』の予告も同じメンツで作った。途中、夕方に中座して、外国映画輸入配給協会の授賞式へ。昨年の仕事で奨励賞をいただいたのだ。あまり映画会社の集まりに顔を出さなくなったので、久しぶりに何人かの知り合いに会う。パーティーを途中で失礼して、編集に戻る。22時30分に終了。『16[jyu-roku]』にも『赤い文化住宅の初子』にも、『幽閉者』に出演してくれた俳優たちが何人か参加してくれている。『初子』と『16』と2本の予告編を立て続けに編集してくれた二人は、東亜優の、わずか半年ではあるけれど大きな変化に感慨深げ。時生の成長にもびっくり。まぁ、僕らの一年と彼女たちの一年は違いますからね、と秦さん。
宣伝部も、ブルータスに掲載されるタナダ監督と主題歌のUAさんの対談で一日バタバタしていたようだ。
そういえば、UAさんのお母さんの家系は、奄美加計呂麻島の出身だとインタビューで読んだ事がある。加計呂麻島とは、島尾ミホさんの島…島尾敏雄さんが震洋特攻隊長として駐屯し、彼女と出会った島でもある。
移動中、島尾ミホさんの『祭り裏』を読む。当然のことながら、奄美の言葉に、日本語でルビがふられている。『海辺の生と死』には、この島を訪れた沖縄芝居の一座や、支那の手妻の芸人たちのことが書かれている。この映画を創るのならば、奄美の言葉を中心に、日本語、沖縄の言葉、中国語が交差する映画になるのだろうな、と考える。侯孝賢監督の『悲情城市』も、北京語、台湾語、広東語、日本語が交差する映画だった。『悲情城市』を見返したくなる。でも、自分は、北京語、台湾語、広東語の違いを聞き取ることは出来ない。しかし、この4つの言葉が交差が分からなければ、この作品に込められた悲しみを本当に理解する事にはならないだろう…。
今日は、苦い電話が多い。
田村さんから、撮影プランに関する電話。面白くなりそうだ。
今日のiPod キース・ジャレット『LA SCALA
このアルバムの最後の曲は「Over The Rainbow」。 この曲が好きだ。