離陸できる、かな?

hogodou2007-05-07

GWが終わったと思ったら、またドタバタした日々。
赤い文化住宅の初子』と『16jyu-roku』のHPの更新やら追い込みで宣伝部もバタバタである。豊田道倫さんのサウンドトラック付きのパンフレットも出来上がった。奥原浩志監督も『16jyu-roku』の上映用のカラコレやら修正をしている。奥原監督は音にも粘る。整音の菊池信之さんを幾晩も眠らなさなかったようだ。僕もネチッコイほうだから、監督とは波長が合うというか…と電話の向こうで菊池さんが笑う。
タナダ監督がらみの打ち合わせがふたつ。間を縫って、KodackのT氏と電話で打ち合わせ。フィルムに関する依頼を幾つか。甲斐田祐輔監督の新作のメインキャスト3名が、ほぼ決まる。これで、離陸できそうだ…と少しほっとする。甲斐田監督と電話で少し打ち合わせ。これからスケジュールの調整に入る…。
有元利夫追悼集』を読了する。
「通俗には人間の深部に根ざしたものがあることをまず認めたい。そういうものには本当に美しいからこそ、通俗になってしまうものを持っている、と。それが“手垢にまみれた”表現というのなら、まみれた手垢を落としてみようといいたいのです。だってそうでしょう、いけないのは手垢のほうであって、当の表現そのものには何の責任もないのですから。“手垢にまみれた”『天にも昇る気持ち』や青い空や富士山やジョコンダのほうこそ、いい迷惑というものです」
山崎省三さんの追悼文に引用されていたリルケの詩の一節に、なぜか深く感動する。
「しかし、このように何も彼もが落ちるのをそっとどこかで大切に受けとめる大きな手があるのにちがいない」
明日は、日帰りで仙台に出張する。
今日のiPod Vashti Baunyan『Lookaftering』