中村義洋監督、鈴木慶一さん、江口のりこさんのことなど

hogodou2007-05-13

赤い文化住宅の初子』には、様々な方に出演していただいた。
例えば、三島が進学した高校の先生を演じてくれたのは、映画監督の中村義洋監督。まもなく彼の最新作『アヒルと鴨のコインロッカー』が公開される。中村監督には、奥原浩志監督の『青い車』にも出演してもらった。彼は芝居が上手い。『青い車』の時も、中村監督の芝居に宮崎あおいさんが笑い転げて、「役者さんですか?」って聞かれた。ちがいます。映画監督です。
初子がアルバイトをしているラーメン屋の店主は、ムーンライダーズ鈴木慶一さん。タナダ監督も私もムーンライダーズのファンである。慶一さんには、タナダ監督の短編『世田谷リンダちゃん』に白井良明さんとともにご出演いただいた縁で、今回も来ていただいた。キャスティングが終わってから知ったのだが、原作の松田さんは大のムーンライダーズファンで、雑誌『ユリイカ』のムーンライダーズ特集にも素晴らしいマンガを描いている。慶一さんは現場で、「いい人が全然出て来ない映画っていいねぇ」とニヤニヤ。
月とチェリー』の主演である江口のりこさんにも、ちょっとだけ出ていただいた。浅田さん演じる栄子の新興宗教(?)の一員、美咲役。彼女は、『時効警察』にも出演している。どんな作品に出ていても、江口さんはいい。ほんとは、こんなにちょっとだけ出てもらうような役者ではないのだと思う。
赤い文化住宅の初子』は、様々な人たちに支えられている。
長谷川四郎の『鶴』を読む。アレクセイ・ゲルマンの映画が見たくなる。『道中の点検』『戦争のない20日間』『フルスタリョフ、車を!!』…傑作なのだ。彼は今、ストルガツキイ兄弟の原作で新作を作っている。
今日のiPod ムーンライダーズ『Don't Trust Over Thirty』
30代を信じるな。名曲揃い。これを聞いていたのは10代。もう40歳を越えた。やれやれ。