星影のワルツ

hogodou2007-04-25

昨日、知り合いが死んだ。
これでいいのか? こういうことなのか? と思う。

写真家の若木信吾さんが『星影のワルツ』という映画を撮った。
本屋で見た写真展は、ちょっとよかった。若木さんは、同郷の人でもある。漫才師の喜味こいしさんが演じた主人公の祖父の写真がチラシにのっている。帽子、白いシャツ、ネクタイにチョッキ、スーツ、そしてくわえ煙草…洋品店を営んでいた自分の祖父もこういう格好を好んだ。祖父は、10年くらいアルツハイマーの生活を送った後、生きる事を忘れて死んでしまった。そうとしか思えない。映画では、プロコフィエフの「束の間の幻影」が使用されている。若木さんの撮った喜味さんの写真に、いろいろな記憶が交差する。いい写真だと思う。きっと見に行くだろう。でも、この写真で、もう見なくてもいいのかもしれないと思ったりもする。

そんなことを話すと、日向朝子監督から、はじめてこれから公開される映画の話を聞きました、と笑われる。
結城信一を読み継ぐ。この絶望的なロマンチズム。絶望的な孤独。

いろいろなことがよく分からない。

今日のiPod 『星影のワルツ』サウンドトラック