マジカル・ミステリー・ツアー

結局、今週はずっと眠い、そして腰が痛い…。 こうなると雨が止んで、晴れてくれたことが嬉しい。 昨日は、長い会議をした後で、日向朝子監督と新宿でこれまた長い打ち合わせ。うーん。新宿の某喫茶店で待ち合わせたのだが予想通り、入った途端知り合いばかり…

こうしてわれわれはまたも孤独だ。

とにかく阿呆のように眠い。 眠い上に、まだ腰が痛い。これは何か関係があるんだろうか…。と言ったら、ユーロスペースのHさん曰く、ストレスと疲労、そこからの逃避だよ、俺もそうだったもん、今もそうだけどさ、と。そうかも。おまけに肩まで痛い…。 ここ数…

ロード・キル。または「これで終わりなの?」

なぜか腰が痛い。はて…? 奥原浩志監督と打ち合わせをしたり、久しぶりに赤犬のアキラくんと電話で話したり。 合間合間にバリー・ギフォードの『ナイト・ピープル』を読み直す。 幾つかの小説を断章化して、モザイクというか、連句的に組み合わせた(縒り合…

『三人の狙撃者』

手の腫れは、抗生物質と破傷風の注射であっさりひいて、ちょっとほっとする。 猫は混乱状態に疲れきったらしく、寝てばかり…。 GW明けは、予想していたとはいえバタバタ。今週末から『JOY DIVISION ジョイ・ディヴィジョン』の前哨戦とも言える音楽とアート…

「用無し」の人生。

猫に噛まれた傷が腫れて、GWがちょっと心配だったので医者へ。 破傷風の注射をうたれ、抗生物質の薬をもらい、手をガーゼとネットでグルグル巻きにされる…。いやはや。 相変わらず示唆的な滝本誠さんの『渋く、薄汚れ。ノワール・ジャンルの快楽』を読む。筆…

屑ども。

いやはや…昨日は、波乱万丈の一日。最後は、猫に噛まれて、今日は手が腫れ上がる…。 タナダユキ組『俺たちに明日はないッス』は、めでたく初号。みなさん、ご協力ありがとうございました。メインの高校生役の若者たちと再会。みんなとにかく若いので、こっち…

神さえ一瞥もくれない存在

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの「接続された女」を読む。 うーん、傑作だと思う。凄い。なんの感情移入もない小説。出てくる人間は、クズばかり。しかし、この短編を最後まで読んで来て、なぜか、そしていつの間にかこの小説のヒロインである“怪物”P…

ウェイクフィールド

タナダユキ監督の『俺たちに明日はないッス』が無事、0号をむかえた。時間がかかった作品だったが、ちょっとホッとする。この作品を企画した当時は、ある種、青春の一時期に対するノスタルジックな感情が残る映画になりそうな気がしていたのだけれど、出来上…

幼い哲学

石井桃子さんが亡くなってしまった…。 出がけ、不意に『幼ものがたり』を読もうかと思い、鞄に入れたのだ。昼間ネットで検索すると、4月2日に101歳でお亡くなりになったという記事が出て来た。悲しい。子供の頃から、石井さんの本を読んで育ってきたと言って…

うんざりするまで踊らされるのだ。

こんなことなら、もういい、と思わせるようなことがある。 思い立って、リチャード・パワーズを再読中。 柴田元幸さんらがお書きになった『パワーズ・ブック』に目を通してから、『舞踏会へ向かう三人の農夫』。 「写真に付されたキャプションが、ひとつの記…

ソルジャー・イン・ザ・レイン

『ギリシア変身物語集 メタモルフォーシス』を読む。 紀元後2〜3世紀頃にアントーニーヌス・リーベラーリスによって採取された41篇の変身物語。 「…人間の情熱や欲望が、絶対者としての神に否定されることなく、その情熱にふさわしい動物や物体に変形するま…

『膚(はだえ)の下』読了。

ついに『膚(はだえ)の下』読了。 面白かった。読むのが面白くて、飯を食べる時も寝る時も、時間がある限りずっと読んでいた。別のやり方、別のあり方の模索をめぐる教養小説。“創造”することについての思索の小説でもある。 「人工物を作るということ、な…

まだ『膚(はだえ)の下』。

バタバタと4月に突入し、日々が過ぎる。 奥原浩志監督とは秘策の打ち合わせを、深夜のファミレスで。いつも事務所のある渋谷で打ち合わせをしていたのだが、お互い家が近いのだから、夜、2軒の中間くらいで会えばいいんじゃないかということになったのだ。…

草森紳一さんが亡くなった事を知る。

敬愛していた草森紳一さんが亡くなった事を知る。 もちろんお会いした事はない。その著書を、連載されている文章を楽しみにしていた。70歳。心不全で3月20日に亡くなったという…。『荷風の永代橋』『江戸のデザイン』『ナチスプロパガンダ 絶対の宣伝』『素…

『膚の下』を読み続ける。

神林長平『膚(はだえ)の下』を読み続ける。 この小説を読みながら、無性に映画が見たくなるは、なぜだろう? 『シチリア!』に引き続き、ダニエル・シュミットの映画がなんだか見たくなる。ところが、家にはシュミットさんの映画が、ビデオもDVDもない…。…

『膚の下』を読む。

タナダユキ組のダビング最終日。今日で音の仕上げは終了。なんだかんだで深夜11時頃までかかる。 後はほぼ初号を待つばかり…。菊池さん、黄くん、早川くん、お疲れさまでした。なんだかんだで、この三人と去年から3本の作品をご一緒した。アオイスタジオの高…

歩哨の掟

なんだかなぁ、と呟いてみる。 何が変わる訳でもないが。 アントニオ・ネグリの来日が中止になったと言う。まったくくだらない事だ。 http://www.negritokyo.org/geidai/negri-at-geidai/unjustly-suppressed/ 日本から出る事の出来ない足立正生監督は、この…

いい夜

昨日はBRAINZの1回目。「それを“映画”と呼ぶならば…。」というタイトル。佐々木敦さんから“塾”みたいなものと言われていたので、体験的な映画の仕事について話す。というか、とりあえず助監督時代のことを話す。どうしうようかと思っていたのだが、そろそろ…

BRAINZに出ます。

今日から、大森一樹監督の『悲しき天使』のレイトショーでの公開が、渋谷シネ・アミューズで始まる。もう既にDVDも発売されているし、短期間ではあるけれど公開もされた作品。だが、製作者たちの熱意で再び2週間限定の公開となり、そのお手伝いをしたのだ。…

とにかく飯を食おう

なんだろう、これはなんだろう?、と思う。 今日は、渡辺真起子さんが出演している舞台、前川麻子演出、龍昇企画の『モグラ町』を見に行く。モグラ町の5人兄弟の話。この間、『砂の影』を見に来てくれた吉岡くんも出演している。そして、冠婚葬祭を設定にし…

ふりだした雪

何だか末期的な様相を呈している…。 というわけで、今日はずっとP.I.L.の『METAL BOX』が耳の中で鳴り響く。 移動中は、堂本正樹の『堂本正樹の演劇空間』を読む。「蝋人形館南北」は、青年座の公演『盟三五大切』について書かれたエッセイ。そのフィナーレ…

やっぱり歌かもしれない…。

「あなたが歌と思っているものは/やっぱり歌かもしれない。/あなたが歌っている歌は/やっぱり歌かもしれない。」(「Am I Crazy」) ECDさんの『FUN CLUB』を聴く。6曲目の「Am I Crazy」で女性の声で繰り返されるフレーズがいい。繰り返しこの曲を聴いて…

いるべき場所

気がつけば、2月も終わり…。 『砂の影』のユーロスペースでの上映も、明日迄である。 この映画では、ほんとうにいろいろな方にご協力をいただき、そして、ひとまず東京での上映を終えるところまでたどり着きました。ほんとうにありがとうございました。 ブッ…

黄砂が舞う。

春一番。黄砂が舞う。 バタバタと日々が過ぎる。 タナダユキ組は、新作のダビング。菊池信之さんの音作りに舌を巻く。冒頭で海の音が広がると、作品が豊かに膨らんでいくのを感じる。そして、最後の最後に粘る。粘った甲斐あって、そのシーンを過ぎると、次…

旅人かえらず。

東京は、夜からまたもや雪。 喫茶店を出ると、もう積もるような勢いだった。 いやはや…。 奥原浩志監督から企画を進行させている作品のシノプシスが、届く。一緒に“秘策”の情報も。やはり、面白そう。 今週は、いろいろな仕事をして、飛ぶように日々は、過ぎ…

合唱。声の襞。

ゆえあって、事務所ではジョイ・ディヴィジョンが、ヘビーローテーション。ずっとイアン・カーティスの声が響く。『アンノウン・プレジャーズ』と『クローサー』が交互にかかる。久しぶりに聴くと、やっぱり好きだ。しかし、どんな事務所なんだ…。急遽、ジョ…

『砂の影』始まりました。

『砂の影』、渋谷ユーロスペースで始まりました。 寒い中、しかも夜遅く、初日においでいただいた皆さん、ありがとうございました。満員御礼。嬉しい事です。撮影中のARATAさんからもメッセージが届く。そう言えば、昼間に出演してもらった鈴木卓爾さんから…

明日から『砂の影』が公開!

ロッテルダム国際映画祭に参加していた甲斐田祐輔監督は、無事帰国した様子。様子っていうのは、今日は携帯電話を家に忘れたため、後でメッセージを聞いたのだ。キラ・ムラートワ監督の新作は、見られたよう。ちょっと羨ましい…。ともかく、明日から渋谷ユー…

今日の“ジョニーBグッド”と、明日の“ジョニーBグッド”は違う。

『砂の影』は、本日ロッテルダム国際映画祭で最後の上映がある。甲斐田祐輔監督は、上映に少し立ち会ったら、ゆっくりする間もなく、すぐに空港へ。日本へ帰ってくることになっている。なにしろ今週の土曜日には、渋谷ユーロスペースでの上映が始まるのだ。…

キラ・ムラートワ監督の新作

甲斐田祐輔監督の『砂の影』と足立正生監督の『幽閉者』は、揃って第37回ロッテルダム国際映画祭で上映中。甲斐田監督は、もちろん現地入りしている。そして、足立監督は…。前回のチョンジュ国際映画祭の時もそうだったのだが、外務省にパスポートの申請をし…