『砂の影』始まりました。

hogodou2008-02-03

『砂の影』、渋谷ユーロスペースで始まりました。
寒い中、しかも夜遅く、初日においでいただいた皆さん、ありがとうございました。満員御礼。嬉しい事です。撮影中のARATAさんからもメッセージが届く。そう言えば、昼間に出演してもらった鈴木卓爾さんからも電話。ありがたい。忙しい彼は、まだ作品が見れていない。監督でもある彼には、大きなスクリーンで見てもらいたい…。スタッフとキャストも久しぶりの再会。「映画芸術」のKさんも来てくれる。初日打ち上げ。そして、数名はたむらまさきさんとゴールデン街へ。移動中のタクシーで、パラパラと雨。あー、日曜日は雪になるかもって天気予報で言っていたな、と思う。店では、照明の平井元さんと天井桟敷の話。平井さんは、今回の照明を担当してくれたのだが、その前は寺山修司が主宰する天井桟敷に演じ手として参加していた。『奴婢訓』の話などなど。見たかったな。アングラ好きのガキだった高校時代、天井桟敷は本での知識でしかなかった。東京の大学に入れば、アングラ演劇が見れるもんだと思っていた。ところが、上京すると寺山さんや土方巽さんは亡くなるし。つかこうへい事務所も『熱海殺人事件』を最後に休止してしまう…。
東京乾電池の一員である江口さんと、当時のヤンチャぶりを聞く。
4時半過ぎ、店を出ると、雪。
タクシーで家に近い江口さんを送って、ひとりになったら、この映画、亡くなった佐藤譲さんに見て欲しかったな、と少し感傷的になる。平井さんは、譲さんのチーフだった。譲さんは兄貴肌で、僕らとたむらさんの間に、いつもいてくれ。何度でも書くが、現場を作る度に、なぜ譲さんに相談できないのか、いつも理不尽な気持ちになってしまう…。
とにもかくにも『砂の影』は、公開中です。
今日は一日、宇波拓さんたちのバンドHOSEの『HOSE』を聞く。なんど聞いても傑作。こちらも合唱あり。ラストの「PIANO」。とてもいい。