『三人の狙撃者』

hogodou2008-05-08

手の腫れは、抗生物質破傷風の注射であっさりひいて、ちょっとほっとする。
猫は混乱状態に疲れきったらしく、寝てばかり…。
GW明けは、予想していたとはいえバタバタ。今週末から『JOY DIVISION ジョイ・ディヴィジョン』の前哨戦とも言える音楽とアートのドキュメンタリー作品を集めた『FACTORY510』が渋谷シネ・アミューズで始る。ジミ・ヘンドリクスピンクフロイドジョニー・サンダース、ニコ、バロウズ、ウォーホル、ノイバウテンなどなど満載である。秋にはセックス・ピストルズなどのパンクのドキュメンタリーをシネセゾン渋谷で連続公開する。ジュリアン・テンプル監督『NO FUTURE』とドン・レッツ監督の『THE PUNK ROCK MOVIE』に加え、目玉は日本のパンクシーン、東京ロッカーズを描いたドキュメンタリー作品『ROCKERS』を公開する…。
とにかく打ち合わせ打ち合わせである。
奥原浩志監督と秘策の打ち合わせ。脚本を練っていく作業が連日続く。そして、安里麻里監督とも秘策の脚本打ち合わせ。脚本家の大石さんを加えてアルドリッチ監督の『カリフォルニア・ドールス』の分析。もちろんネタの分析。そして、バリー・ギルフォードの『ナイト・ピープル』の話などなど。そうかそうか、こういうことをやりたかったんだ、ということを皆で確認。これで一旦、安里監督は別の現場へ。
アルドリッチ監督と言えば、先日中古ビデオ屋で『北国の帝王』を300円で小躍りしながら買う。この間、腐ったビデオを捨てたばかり…。今日は、打ち合わせのトリプルヘッダー。山崎裕キャメラマンと打ち合わせの後、山田広野さんとも。
ルイス・アレン監督の『三人の狙撃者』を見る。1954年に公開された作品。面白い。75分という長さもいい。フランク・シナトラがなんと殺人愛好者の殺し屋の役である。第二次世界大戦で殺人愛好に目覚めた彼は、戦後は殺し屋として生きている。今回の標的は大統領である。シナトラ、この役よく演じたな、と思いつつ、これがまたよくあっている。殺人をする快楽に、彼の眼がとんでいる。そして、幕切れ。後半の室内での緊張感のあるサスペンスもいい。そして、幕切れ。撃たれたシナトラが苦しい息の下で、「もう撃たなくていい…」と呟いて絶命。かっこいい。感心することしきり。
ジャック・ターナーの『過去を逃れて』を見ようと思っていたのだが、今日は突然の呼び出しで見れず。
合間にロス・マクドナルドの『さむけ』を読む。