鈴木卓爾組『私は猫ストーカー』はクランクイン

hogodou2008-12-04

眠い。
とにもかくにも山崎裕組『トルソ』は、ダビングを終え、完成へラストランとなった。
菊池さんが音響助手の早川君の成長に目を細めているのが印象的。
深夜まで続いたダビングを終えて、その早川君とアオイスタジオからタクシーで帰る。
ところが、その翌日は鈴木卓爾組のクランクイン。
6時集合なので、ほぼ完徹で新宿にとって返す。
12/1に鈴木卓爾組『私は猫ストーカー』はクランクイン。
撮影は、たむらまさきさん。
美術は、小澤秀高さん。
装飾は、松本良二さん。
衣裳は、宮本まさ江さん…。
最小人数大勢なのに第一人者揃いである。
宮本さん曰く「今回の鈴木卓爾監督は強運」。
脚本は、黒沢久子さんである。
たむらさんとは、『砂の影』以来のお仕事である。
「シーン1からクラインクインっていうのは、どうなんですかね」と監督。
「縁起がいいんじゃないの」と答える。
主演の星野真里さんの歩きから撮影はスタートする。
猫ストーキングのシーンを、実際に町に棲んでいる根津の野良猫&飼い猫たちに協力(?)してもらって撮影。
ちなみに、この映画、多くの猫たちが登場するのだが、主人公ハルがバイトをしている古本屋さんの飼い猫以外は、全部、実際に町に棲む猫たちなので、ほとんどドキュメンタリーである。というより「野生の王国」の撮影である。
江口のりこさん、宮崎将さんも合流して一日目は終了。
2日は、諏訪太朗さんと星野さんのシーンから始まり、ハルの住む共同玄関のアパートの大家さん役麻生美代子さん、岡部尚さんのシーン。
諏訪さんとの別れのシーンが、西部劇みたいでいい。
麻生さんは、舞台の女優さんなのだが、声優としては「サザエさん」のフネの声を担当されている。
市川準監督の『あおげば尊し』でご一緒させていただいた。
3日目は、中野新橋の古本屋さん猫額洞をお借りして、古本屋さんのシーンを集中的に撮影。
チビトム役、タラオくん登場。
タラオくんは、8キロで全然チビじゃないけど、チビトムである。
昔はチビだったんだね、という感じである。
うちの猫も昔は掌にのるほどのチビだったが、今では…。あたりまえなのだが。
徳井優さん、坂井真紀さん、江口のりこさんが参加。
夜になって寺十吾さんが参加。
面白い、そして、台詞が上手い。
現場が笑いに包まれる。
そして、今日は、昨日に続き原作のハルミンさんもいらして、猫実景&実景撮り。
ひたすら歩く。
町を歩く。
歩く映画である。