もはや、神頼み。

hogodou2008-11-15

あまりにもいろいろなことがありすぎて、すっかり久しぶりの更新。
疲れ切って、荒み切って、もうこれ以上悪いことが起きませんように、と毎日お稲荷さんに祈る。
世界恐慌だし、もはや神頼みである。
なぜお稲荷さんかというと、家の近くにあるからだけれど、鳥居つむじのある子供はお稲荷さんの子供だ、と言った祖母の言葉を信じているからでもある。
もちろん、祖母以外からは、そんなこと聞いた事はないのだけれど。
市川準監督の遺作となってしまった『buy a suit スーツを買う』は、東京国際映画祭ある視点部門の作品賞をいただきました。
審査員の皆さん、そしてご覧いただいた皆さん、ありがとうございました。
昨年、撮影したタナダユキ監督の『俺たちに明日はないッス』も、11/22(土)から渋谷ユーロスペースにて、いよいよ公開となります。
先日、フジフィルムの研究試写会で上映していただき、諸先輩方にもご覧いただき、ありがたい言葉をいただきました。
不思議なもので、自分が参加して作った映画は自分では評価することができなくて、そのような言葉をいただいて、やっとやってよかったという実感を持つ事ができる…。
お時間があったら是非ユーロスペースでご覧いただければ幸いです。
その『俺たちに明日はないッス』にも参加していただいた名キャメラマン山崎裕さんの初監督作品『Torso』は、フィルムオールを経て、いよいよ音の仕上げに入る。
さて、いよいよ鈴木卓爾組である。
まもなくクランクイン。
そして、撮影でたむらまさきさんが参加。
昨日は、西日暮里から根津をプレロケハンする。監督とたむらさん、制作部Tと演出部MとKで歩く、歩く、歩く…。
その前の日は、脚本の黒沢久子、監督、助監督M、制作部Tで深夜まで最後の脚本打ち合わせ。
成瀬巳喜男監督の『めし』小津安二郎監督の作品、向田邦子さんが書いた「あ・うん」や「阿修羅のごとく」、そんなことがやってみたい。
キャストもほぼ決まって、ちょっと安心。まだまだ決めなければならないことは多いのだけれど。
ひとりで、なぜか急に相米慎二監督の『セーラー服と機関銃』を見る。
田中陽造さんのホンが凄い。
いつもの事ながら音の使い方も面白い。
悪徳刑事黒木(柄本明さんが演じている。名演だと思う)が死ぬシーン。電話で泉と話しながら死ぬ黒木。その黒木の死体を見て憤る泉の2シーンがワンシーンワンカットで描かれるシーンは、いつ見ても面白いと思う。
薬師丸さんが、よくブリッジをしている。
カメラは火葬場でブリッジをする薬師丸さんを、大俯瞰でとらえている。
こういうことが、鈴木卓爾組にあってもいいんじゃないかと思う。
面白くなりそう。