まぁ、元気づけられたのだな。

hogodou2008-07-17

暑い、暑い。
この半年ぐらいずっと振り回されている気がする。
しかし、落ち込んでる暇はない…。
昨夜は、遅くに9月にインする作品の主演女優であるWから電話。なんだかしみじみ長い時間話す。昨日は、この新しい作品が、どのような作品なのか、初めて捉まえた気がしたのだ。そうか、そうだったのか…。スタッフとキャストが、ほぼ固まって来て、キャスト表を整理したら不意に見えて来た。
午後、やはりこの映画に出てくれる女優GがマネージャーU氏とともに事務所に来訪。
舞台でしか見たことのなかったGとは初対面である。いろいろと話す。それも、この作品がどのような映画なのかを捉まえることができた、ひとつの原因であるかもしれない。
今日は、バッドニュースもグッドニュースもある。
バッドニュースではあるが、まだどうなるのかは分からないのだし、グッドニュースではあるが、手放しで喜ぶわけにはいかない。次の瞬間には落とされる。そんなことばかり繰り返している。
まぁ、コツコツやることだ、と思って自転車に乗っていると、こちらも自転車に乗ったEとばったり会う。連絡しようと思ってったんだよ。「最近どう?」と聞かれて、「なんだかつまらない」と答えると、「中学生みたいなこと言ってる」と笑われる。「尾崎豊聞くといいよ」と言われて、苦笑い。尾崎豊…聞かないと思う。
まぁ、元気づけられたのだな。
本屋に寄ると齋藤愼爾さんの『寂聴伝 良夜玲瓏』が出ているので、立ち読み。瀬戸内寂聴さんの小説が格別好きだということもないのだが、小田仁二郎の小説が好きで、瀬戸内さんは妻子のある小田とある時期関係があったのだ。小田の小説である『秘戯図』は、彼の作品の中でも一番好きな小説なのだが、瀬戸内さんの本棚にあった写楽の本を参考にして小田が書いた小説である。
「見えるものは見えないものにさわっている。聞こえるものは聞こえないものにさわっている。それならば、考えられるものは、考えらないものにさわっているはずだ」
というノヴァーリスの引用にぶつかる。
帰って、本棚から岸田國士の戯曲を探す。江代充の『黒球』は、どこだろうか?