「世界はやがて改革されるはずだ」と言って、死ぬまで口をつぐんだ。

hogodou2008-06-27

最近いろいろなことがよく分からない…。
分からないが、分からないと言っていても仕方がないので仕事をする。千本ノックのように打ち合わせをするのだ。今日は4本…。そして合間に電話、電話…。3本以上打ち合わせを続けていると、時々自分が何ついて話しているのか分からなくなる瞬間がある。妙にハイになって喋り続けるときがある。ランナーズハイみたいなもんである。
本日のラストは、監督であり瀬々敬久監督の『ユダ』の脚本家でもある佐藤有記さんと9月にインする某監督(まだ明かせない…)作品の脚本直しの打ち合わせ。軽く、とはじめた打ち合わせは、決して軽くは済まず、夕食を挟んで続く…。しかし、幾つかの解決策が見つかる。
ふとした時に見せる、彼女の“怒り”が面白い。
“怒り”を見せる時に、彼女は青白い感じだ。
資料として、あさのあつこさんの14歳の世渡り術の1冊『復讐プランナー』を再読。
自分の周囲にある悪意(本作の場合は“いじめ”である)と、復讐ノートを書くことによって気付く自らの内なる悪意。つまり、悪意の存在を意識すること。悪意はなくならない(しかたがって、“いじめ”はなくならない)のだから、悪意とのつき合うことが必要だ、とこの本は言っている。
もちろん、物語のかたちをとっているのだが、この本は“世渡り術”を説くシリーズなので、その答えを提出する前に物語を終え、バトンを読者に委ねる構造をとっている。
こちらも資料で水木しげるさんの『悪魔くん』(貸本時代のヤツ)も再読。
これは言うまでもなく傑作である。
読んでいて、2巻目の冒頭に突然(でもいないが)パラケルススに関する記述があって、あっと驚く。
「中世のパラケルススは、この世界には常識を超えた何者かが存在するとして、書物より実地に調査してあるきこう言った。「世界はやがて改革されるはずだ」こういったまま死ぬまで口をつぐんだ。このことからパラケルススは悪魔に会って話をした唯一人の人だとさわがれた」
最近、考えるところあって読み返そうと、種村季弘さんの『パラケルススの世界』を持ち歩いていたのだ。
昼食中は、『ドゥンス・スコトゥス 魅惑の中世』を拾い読み。
帰って再発された“午前四時”の『LIVE BOOTLRG』を聞く。