眠い。暑い。眠い。

hogodou2007-08-14

クランクアップ以来、なんだかクタクタである。眠い。暑い。眠い…。
先週の終わりには、たむらさんとまた下北沢で夜明けまで痛飲する。雑談。監督とカメラマンは、どちらがより女優を愛するか、というような、たわいもない話。でも、カメラマンがどんなに愛しても、女優さんは監督と結婚しちゃったりするんですよね、と話を向けると、たむらさん、当たり前ですよ、私が先に(眼で)犯してるんですから、監督が惚れないわけないんです、と笑う。ああ、もうその通りです。
日曜日は、法事のため故郷に帰る。
今回の甲斐田組では、日帰りだったがここでも撮影をした。帰りに思いたって、ペルセウス流星群を見る。時間が早かったのと、都会の真ん中ほどではないが周囲が明るいので、あまり見えず。でも、尾を引いて流れる星を見つける。
そう言えば、日向朝子監督とも打ち合わせ。
執筆中の脚本の途中経過を検討する。脚本打ち合わせでは、いつもそうだが自分の恥をベラベラ喋る。谷崎潤一郎は、小説を書いてもらう原稿料は、恥かき料だと言ったとか言わないとか。事実は強い。面白い。極端なことを言えば、映画に台詞がなくたっていい。テレビはそうはいかない。これは、どちらがいい、悪いの話ではない。メディアの違いなのだ。
月曜日には、江口のりこさん、ARATAさん、岡部尚さんと、お疲れさまをする。
江口さん、まだ3日に一度は甲斐田組の現場の夢を見る、と言う。焦って起きて現場に行こうとするのだが、そうや、終ったんやった…と思うと。みんなで面白かったなぁ、と話す。岡部さんは、自分の芝居を反省することしきり。でも彼の演技が好きだ。どうも天才なんじゃないかと思う。皆もそうなのかもしれないが、日に日に面白い現場だったという思いが強くなる。真摯な現場だった。どんなに現場が止まっても、それは映画とは何か?という問いに、現場が真摯に向かい合っていた、と思う。もちろん課題は多い。でも、課題が多い現場は、いい。この三人と、近々また現場で集まりたいと本当に思う。
今日は、仕上げの打ち合わせを、録音の菊池さん、編集の大重さん、監督とする。終って、菊池さんと二人でいろいろ話す。これが、面白い。映画の現場の“ロケーション”と音について。アフォーダンスに隣接した考え方を、映画の実践的な方法として考えている。もちろん、概念が先にあるわけでなく、現場で実践的に考えていくと、そういった概念にたどり着いてしまうのである。すごい録音技師。
そして、タナダユキ組が始まる。10月の終わりにクランクイン予定。スタッフに電話。いろいろと考える。
森敦の『浄土』を再読する。何度読んでも凄い。本棚から森敦の全集を引っぱりだす。今回は、『吹雪からのたより』を読もうと思う。