甲斐田祐輔組『砂漠(仮)』がクランクインしました。

hogodou2007-07-21

現場につきものの諸々問題はあるものの甲斐田祐輔組『砂漠(仮)』が、渋谷にある出資会社のオフィスをお借りして、本日無事クランクイン。よかったよかった。
はじめは探り探りに見えた甲斐田演出も、午後には独特の粘りを見せて終了。
今日の出演は、主演の江口のりこさんと、同僚役の矢吹春奈さんである。主人公ユキエと同僚ミキのシーンを中心に撮る。
明日から出番のあるARATAさんも、撮影の様子を見に来て。ロケセットの感触を確かめている。撮影のたむらさんと助手の橋本彩子さんは8mmカメラと格闘。しかし、たむらさんから“撮る喜び”が痛いほど伝わって来る。撮影の合間に、スチールのカメラを見つけ、嬉しそうにカメラを撫でながら、数枚シャッターを切る。こんなに嬉しそうにカメラを回す人を、私は知らない。たむらさんを見ていると、なんだかこっちまで嬉しくなって、涙ぐんでしまう。
『16[jyu-roku]』に引き続き参加してくれた録音の菊池信之さんも、現場はいいねぇ、『サッドヴァケイション』以来の久しぶりの現場なんだよ、と笑っている。
今日は軽めのスケジュールを順調に消化した後、クランクインを祝って乾杯。最近は、製作される本数も多いが、流れる映画の本数も多い。本当に乾杯だと思う。
明日は、早朝から引き続き会社のシーンを撮影。かなりの分量がある。たむらさんは、自信ありげ。何か感触があったようだ。
移動中、別役実の『犯罪症候群』を読む。