甲斐田組の準備が続く。

hogodou2007-07-12

甲斐田祐輔組は21日のクランクインに向けて、準備中。
カメラテスト、打ち合わせ、メインロケハンなどなど助監督たちも製作部もくるくると動いている。
実際に撮影現場となる馬喰横山のビルで、8mmのカメラテストをする。主演の江口のりこさんにも来ていただく。テストするフィルムは、コダックの8mmフィルムKodack VISION2 500T。ネガタイプのフィルムである。たむらまさきがカメラを回す。平井元さんが照明を当てる。撮影助手の橋本さんが計測する。江口さん、甲斐田監督の指示で、ちょっと動いてみる…。コダックの営業T氏と興味津々で見守る。全然8mm映画の撮影現場じゃないですね、とT氏。ふたりでちょっと笑ってしまう。面白い。たむらさん、はじめての8mmカメラと格闘している。
終了後、ロケハンをして、たむらさん、今日は飲ませてね、とにこにこおっしゃる。2軒はしご。メインスタッフの脚本の解釈が面白い。と言うより、すごく正確に読んでくれて、それを膨らませてくれている。最後はゴールデン街のたむらさんの常連の店へ。たむらさん、甲斐田監督にいろいろな話をしている。店を出る時には、空は白々明けている。問題はたくさんあるが、いい現場になりそうだと思う。
それからは、みんな問題の処理に追いまくられる。
今日はコダックのT氏と打ち合わせ。8mmに関しては、コダックにもイマジカにも資料が少ない。この作品が、これから8mmで作品を作ろうとする人たちにとっての参考資料になればとっても嬉しい。同じように撮る必要なんて全然ない。8mmの映像を構築する上での資料になったらいいなと話し合う。
劇中に登場するポスターの撮影もする。即日現像してデザイン。小さい現場なので、みんな一人何役もこなしている。制作のKが、久しぶりに自分が二人いればな、と思いました、と呟く。今回は『16[jyu-roku]』にも参加してくれた助監督M以下、ふたりの助監督がついているが、そのふたりとも女性。撮影助手も録音助手も女性。スタッフの女性率が高い。映画の現場に女性が増えた。女性が撮影現場に参加できるようになったのは、いいことだと思う。僕たちの助監督時代には、女性は記録さん以外いなかった。
もちろん、普通の仕事もする。なんか吐きそうなくらい疲れている。
眠る前に阿部良雄の『悪魔と反復』を読むが、2、3行で眠ってしまう。
音楽もほとんど聞いていない。そうだ、甲斐田組の音楽を担当しくれるコンボピアノの渡邊琢磨さんから主人公たちが踊る曲のデモが届く。美しい。