封印された星

hogodou2007-06-22

低気圧のせいか、首が痛い。
首がヘルニアなのだ。この時期は、とくに辛い。早く梅雨が明けますように。まだ入ったばっかりだけど。
今週は、日向朝子監督のシノプシスがあがってきたので、打ち合わせをする。例よって、ああだこうだとシノプシスを長時間ひねる。最後の最後に日向監督がしてくれた話が、面白い。女の人はそれぞれ“聖なる庭”を持っていて、そこには入れる人と入れない人がいる。相手によって、そこに入れたり入れなかったりする。しかし、なぜか意図せず不意にその領域に入ってきてしまう人がいる…。そのビジョンに関して、いろいろなことを聞く。感心することしきり。
今日は、仙台のS氏が東京に来たので、奥原浩志組の打ち合わせ。仙台と映画の関わり方についての包括的な話を幾つか。夕方から、日本映画監督協会新人賞の授賞式。11月に渋谷ユーロスペースで公開になる小林聖太郎監督の『かぞくのひけつ』が新人賞を受賞したのだ。おめでとう! 大森一樹監督、山下敦弘監督、女池充監督、原将人監督と話す。
『第26回オマージュ瀧口修造瀧口修造とタケミヤ画廊』のカタログを読む。巌谷國士の「瀧口修造の新しい季節」というエッセイが、とてもいい。アンデパンダン(独立)な作家が生まれるために、個展が必要性を説く瀧口さんの文章が引用されている。タケミヤ画廊が若い作家のために無料画廊を開いた時、その「導き手」を瀧口さんは無償を条件に引き受ける。
「流通価値のないものを、ある内的要請だけによって流通させるという不逞な考え」
瀧口さんがタケミヤ画廊のディレクションをしていたのと同じ頃、アンドレ・ブルトンがパリに開設し、旧シュルレアリストや若い作家のたちの個展を企画・運営していた画廊の名前が、“封印された星”だということを知る。“封印された星”。なんて素敵な名前だろうと思う。
今日のiPod 結局何も聞かなかった。