カウリスマキと森崎東監督

hogodou2007-06-12

月曜日に茅ヶ崎森崎東邸へ。
いろいろ打ち合わせ。監督は79歳で、まだお元気そうなのだが、うちの父親は70歳ですでに現役を引退している。少し前に見たアキ・カウリスマキ監督の新作『街のあかり』を、森崎監督絶賛する。森崎監督とカウリスマキの取り合わせに嬉しくなる。やるなぁ、週刊金曜日カウリスマキ作品を初めて見た森崎監督、最初はカルーセル麻紀かと思ってさ、と笑う。ちがいます。ひとしきり、カウリスマキの話。『真夜中の虹』『マッチ工場の少女』『浮き雲』『白い花びら』…。『真夜中の虹』が好きだ。炭坑の閉山で失業した男。父親の自殺に遭遇した後、顔色一つ変えずに故郷を出て行く男は、父親の遺した車のキーを手に取る。そのキーには、小さな手回しのオルゴール。ハンドルを回すと、かすかに鳴るインターナショナル…。こんなにインタナーショナルが、ささやかに、そして美しく響いたことがあっただろうか。ラストに流れる「オーヴァー・ザ・レインボー」もいい。そんな映画撮りたいねぇ、と監督。森崎監督にも、そんな失業者やルンペンたちのささやかな映画を撮ってもらいたいと思う。
今日は、幾つか打ち合わせ。T社のI氏から長い間行方不明だと思っていた映像が発見されたことを知らされる。公開すると言う。見たい。この映画が公開されたとすれば、I氏の努力は讃えられなければならない。別に名画でも何でもない。でも、見たかった。
戻って、コダックのT氏と甲斐田祐輔組のための打ち合わせ。この打ち合わせの内容に関しては、またちゃんと書こうと思う。
日向朝子監督からシノプシスが届く。
明日はタナダ監督、脚本家Mとシナハンで浦安に行く。
今日のiPod キース・ジャレット『Facing You』