奥原監督、編集中など

hogodou2007-02-11

現場の終わった奥原浩志監督は、制作室にて連日編集中。時々顔を出しては、あーだこーだ言って帰る。今回の新作は、『イヴの総て』ではないが、バックステージものである。女優になろうとする、16歳のひとりの少女の物語である。まるで侯孝賢監督やジャ・ジャンクー監督などの台湾映画を思い出さずにはいられないような奥原監督と撮影の橋本さんの映像。こういう時の奥原監督の作品は、いいのだ。
昨日は、足立正生監督『幽閉者』上映中のユーロスペースで、サウンドトッラクを担当してくれた大友良英さんのミニライブ。大友さんとサウンドトラックに参加してくれた飴屋法水さんが、客席で聞いている。大友さんのギターソロを聞くのは好きだ。このミュージシャンのギターからは、幾つの音が鳴っているのだろう? 轟音の中、大友さんがギターに音叉をあてる。その瞬間、澄み切った美しい音が、轟音に加わる。その瞬間、あまりの美しさに涙がこぼれそうになる。
タナダユキ監督の『赤い文化住宅の初子』も、5月中旬に渋谷シネ・アミューズでの公開が決まった。
現場は続く。

今日のiPod ROBERT WYATT『ROCK BOTTOM』
ちくま学芸文庫から出たばかりの渡辺京二の『北一輝』を読む。食わず嫌いだった北一輝観が、更新されて行く…。