いちおう仕事初め

一応、仕事初め。
事務仕事をこなしながら、昨年から進めている奥原浩志監督の小品の準備。
スケジュール表とにらめっこしながら、可愛らしい作品になりそうな気がしてくる。
奥原監督とは、よしもとよしともさんが原作の『青い車』という映画を作った。
こんなに長い付き合いになるとは思わなかったが、これもまた縁だと思う。1本映画を一緒に作ると、たくさんの宿題が出るのだ。

深夜、Y氏来て、瀬々敬久監督『雷魚』などの脚本家でもある井土紀州監督の新作をビデオで見せてもらう。
池田敏春監督の『人魚伝説』が、無性に見たくなる。
共同体全体を敵に回した主演の白戸真理が、殺しても殺してもキリがない、と血しぶきを浴びながら途方に暮れた表情を浮かべる姿が印象的だった。
終わらない闘い。

鶴屋南北、読み継ぐ。芝居としては一世一代（最後の作品）となった『金幣猿嶋郡（きんのざいさるしまだいり）』。スラップスティックな将門劇。途中寄り道をして、荒俣宏の『本朝幻想文學縁起』を読む。面白い。古典の幻想文学を紹介しつつ、日本人の精神構造に迫らんとする怪作だと思う。

今日のiPod　ロバート・ワイアット『Rock Bottom』
このアルバムを今まで何度聞いたか分からない。CDも2枚目のはず。歩きながら「SEA SONG」を何度も聞いてしまう。